ここでは固定費の大きな割合をしめる住宅費について述べて行きます。
持ち家か賃貸か
よく議論になるテーマだと思います。
私は賃貸派です。ただしいろいろな考え方があると思います。感情的な要素を入れると答えは絶対に出ません。そしてそこには主観的な要素が多く入るため、第三者が意見をするのは難しいと思います。
ここでは私がなぜ賃貸派かを述べていこうかと思います。
賃貸派の理由
賃貸派である理由いくつかあります。
一点目は転勤が多いためです。職業柄急に地方の病院の勤務となることがあります。そのような場合、賃貸であれば身軽で対応しやすいです。
持ち家の場合もそれを賃貸に出しても良いですが、地方の在任期間が決まってない以上なかなか設定が難しいです。
二点目は職場から一定額の手当ての受け取れることです。病院の場合、一般企業に比べ住居手当の上限額が低く設定されていますが、それでも多少の足しになります。
三点目は事務所費として計上できる点です。私は個人事業主であり、事業の作業を家ので行いことが多いです。低い割合ですが、住居費の相応する割合を事務所費用として計上しています。
四点目は常に設備の良いところに住める点です。持ち家の場合買ってすぐは良いですが経年劣化は避けられません。賃貸の場合、引っ越すだけで部屋の設備を最新にできます。さらに都内の物件は賃貸でも割と設備のスペックが高いものが多いので、その点が不満になることはほとんどありません(もともと分譲のものも多いです)。
そのほかにも細かいものをあげるとキリがありません。
住宅費の割合
私は引越し度、不動産会社から家賃は収入の30%が良いです。その収入があればもっと良い物件に住むべきですと言われます。
家賃が収入の30%程というのは明らかに高すぎます。しかもその収入が税引き前のことを行っているのであれば危険すぎます。
研修医終了後の私は完全に調子に乗っていて、家賃が手取りの33%程のタワマンに住んでいました。虚勢を張って生きていたのです。
今ではものすごく後悔しています。そこに住んで得たものは何もありませんでした。
現在は住宅費は手取りの15%以下が目安と考えます。どうしても都会では割合が高くなってしまいますので、住宅の選択肢は少なくなります。設備も物件それぞれでかなり違います。その中で必要なものをよく考え取捨選択する必要があります。
私は現在都心部で3人家族ですが、家賃は月の手取り額の14%程です。家賃手当や経費を考慮すると10%程になります。住まい自体は築50年を超えていますがフルリノベーション直後で設備はかなり良いです。管理やセキュリティーもしっかりしており全く不満はありません。駅近で複数路線利用可能です。
田舎に住んでいる時の住宅費は5%でした。ただし、その時は車も所有していたため、車の諸費用と家賃を合わせると今と大きく変わりませんでした。
通勤時間
当然ですが家探しにおいて気をつけておきたいのは勤務場所から自宅までの距離です。家賃が安いからと言って通勤時間(片道)が1時間を超えるようであれば人生もったいないです。可能であれば20分以内が理想です。通勤時間はその時間に何を行っても効率は高くなりません。
通勤時間と家賃のバランスを考える必要があります。そこで基準となるのは自分の活動時間(起きている時間)の時給と考えます。例えば1日17時間起きている人が額面50万円稼いでいるとしたらその方の時給は980円となります。その人が通勤時間(片道)を1時間から30分に減らせるとしたら1日1時間、自由に使える時間が増えます。勤務日を20日としたら単純計算で月に2万円ほどの価値があります。
ここまで硬く考えなくても良いかもしれませんが、自分の時間を時給換算すると、何をするにも良い基準となるので有用と思います。これに関してはまた詳しく書いていこうと思います。
現在私は家から職場まで大体15分ほどでつきます。病棟、外来も20分ほどで着く環境です。
まとめ
基本的に資産を増やしたいと考えるのであれば住宅費は極力下げるべきです。
私は上記の理由で賃貸の方が住居費を削減できメリットも多いため、賃貸をお勧めします。
ただし、プライスレスな要素があるのも事実です。その点ではマイホームも良いものだと認識しています。
余談ですが、マイホームを資産と言われる方がいますが、多くの場合お金をもたらさないですので負債です。資産となり得るのは購入時より高く売却できる場合のみです。
マイホームは持っているだけで税金、修繕費、マンションであれば管理費等の金額がかかるので資産となるケースはかなり少ないと思います。
もし持ち家は資産になるから買いたいという方がいらっしゃったら、業者にいいように吹き込まれていますので、再考する機会になればと思います。
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